協会の目的と活動
我が国の技術を取り巻く環境は、少子化、技術離れ、空洞化、独自性の欠如、エネルギー問題、環境問題、防災などを抱え、フラット化した世界がもたらす無差別競争、為替、技術者流出などの課題を抱えています。このような中で日本の生きる道は技術立国でありそのためにはあらゆる企業等で技術イノベーションが生み出されることが期待されています。イノベーションは高度な技術開発のみをさすのではありません。結果として利益を生み出すものでありますから日常の中にあると考えています。
本協会の第一の目的は、企業等からの技術相談や技術評価、講演会や技術教育、技術リーダーシップ教育、技術士の育成、開発に対する啓発、啓蒙活動等を行うことで上記を進めます。技術評価は新しい技術が将来モノになるかどうかの判断をすることで投資の妥当性を裏づけるものとなります。第三者評価機関として実施します。
第二の目的は、技術者として我が国を支えてきた一線を退いたエキスパートの方々に指導者として再度活躍していただくことにより技術者、科学者としてのモチベーションを持って過ごしてもらうことにあります。高齢者の労働意欲は高く、金銭より生きがいを求めていることが統計からも伺えます。日本は少子化の国であり労働生産力の低下は避けられません。しかし明日のメシの種である開発能力まで削がれることは許されません。高齢者の活用がその直接的答えとなると考えています。
本事業では目先はエキスパート=高齢者と考えるものの、長期的にはすべての人的資産を限りなく有効活用し生きがいを持って持続的な社会を構築することにあります。年齢のみならず、障害の有無、性別等を越えて活躍できる社会の形成、すなわち技術、開発という人によってなさせる事業についてDivergenceを推進することでさらに活力ある社会とすることができます。
日本の優れた技術者の海外流出防止にもつながることを期待するものであります。
2012年12月26日
代表理事 小野 束
【支援活動】
- 技術、製品等の第三者評価:開発中の製品や技術について評価を行い必要により助言等を行う
- 開発支援:開発案件について専門技術者がさまざまな助言を行う
- 開発等に関する講演会、啓蒙活動
- 講習会
- 商品化支援:開発案件の商品化について専門技術者がさまざまな助言を行う
- 技術士等の受験対策
- 知財戦略支援:開発案件等の知財について専門技術者がさまざまな助言を行う
代表理事 |
小野 束 工学博士(北海道大学)、技術士(機械部門)国立大学法人 筑波技術大学名誉教授
北海道大学、山形大学にて医用電子工学の研究を行ったのち企業へ転身
終始一貫して技術開発による新事業立上げに従事し、企業内起業を進める。製品化した技術は多数、幾つかの成功とともに貴重な失敗を経験。これらを通じて企業内起業の課題等に詳しくなる。メカトロニクス、画像検査装置、ソフトウェア、電子透かしなどの情報セキュリティ技術等を開発。
企業内起業の課題や製品開発から上市までの進め方などに詳しい。
主たる専門は制御(組み込み)ソフトウェア、電子工学全般、計測、精密機械など。
自治体の研修講師、防衛省等にて講師を務める。
2002年から国立大学法人筑波技術大学にて情報教育や情報情報補償技術の教育研究に従事、
2012年より当協会代表理事に就任。
茨城県科学技術振興会議委員、福祉部委員、企業顧問、コンサルタント活動の他講演活動を行う
著書・論文・特許:電子透かしとコンテンツ保護 オーム社 他 多数
顧 問 |
朝倉利光(工学博士)
元北海学園大学学長、国立大学法人北海道大学名誉教授
専門は、応用光学、量子光工学など光学分野。
アメリカ アイテック・コーポレーション情報技術研究所研究員、北海道大学電子科学研究所教授、電子科学研究所所長 北海学園大学学長等 歴任 アメリカ企業の独創性を体験実践し企業から大学まで幅広い経験を有する。
光拡散等の光学関連の研究業績多数 ブロニスワフ・ピウスツキによるアイヌの音声が吹きこまれたエジソン式ろう管の光学再生を実現し話題となる。
産学官を知る研究者でありチャレンジ精神を大切にする。
1996年 紫綬褒章受章
2009年 瑞宝中綬章受賞
光学分野では世界最高のC・E・Kメーズ賞
著書、論文、講演 多数